初めに
HPEのネットワーク機器「Arubaシリーズ」をクラウド上で管理する「Aruba Central」について、概要とその始め方を解説します。
Aruba Central とは
Aruba Centralとは冒頭で記した通り、HPEのArubaシリーズのスイッチ、無線アクセスポイントを管理できるHPEのクラウドサービスです。
機器の設定やファームウェアのアップデート、コマンド入力までがクラウド上から操作が可能になります。
Aruba Centralの利点
クラウドのサービスなのでインターネットに繋がっていればどこからでも管理が可能となっております。
VPN等でつながっている必要もないのでAruba Centralの利用を開始するだけで管理を始めることができます。
例えば、複数拠点をAruba Centralで一元管理することができます。
営業所や支店などの拠点にシステム担当者がいない場合でも、現地のスタッフにLANケーブルをつなげてもらうだけで遠隔地より操作が可能となります。
Aruba Centralの始め方
Aruba Centralの始め方を解説します。
アカウント作成
まずはArubaのアカウント登録のサイトでアカウントを作成します。
アクセスするとAruba Centralを利用するためのアカウントの作成画面が表示されます。英語表記になっているので右上の言語選択より日本語を選択しましょう。
各種情報を入力していくと「サーバーの詳細」という項目が出てきます。これはどこの地域のサーバーを利用するか選択肢で、違いはサーバーの場所と利用できるサービスの違いです。
サービスの違いとは「Aruba ClearPass Device Insight」が使えるかどうかです。
「Aruba ClearPass Device Insight」とは、機械学習とクラウドソーシングを利用し、有線/Wi-Fiネットワークに接続された全てのデバイスを、ベンダーを問わず自動的に検出し、フィンガープリント識別します。
現在はアメリカとヨーロッパのサーバーにしか実装されておりません。
Aruba centralでデバイスの管理、設定をしたいというだけであれば必要ありません。
日本にもサーバーは存在し、「APAC-EAST1」が日本サーバーとなっております。
全て入力後に一番下の「サインアップ」をクリックすればアカウント作成の完了です。
ログイン、初期設定
ログインはこちらのページからできます。
先程選んだサーバーを選択し、登録したメールアドレスを入力し「CONTINUE」をクリックします。次にパスワードを入力しログインをクリックします。
初回のログイン時には初期設定のウィザードが始まります。ここで設定する内容は後からでも設定できます。
設定内容は、サブスクリプションキーの入力(ライセンスキーのようなもの)、デバイスの追加、サブスクリプションキーの割り当ての3つです。サブスクリプションキーを登録し、追加したデバイスに割り当てることによってAruba Centralでの管理を始めることができます。
終わりに
因みにサブスクリプションキーはあくまでAruba Centralでデバイスの管理をするための権利なので、サブスクリプションの割り当てを解除してもデバイスは今まで通りの使い方で運用することができます。
次回はAPをAruba Centralで一から設定し、通信可能な状態にしようと思います。