Proxmoxのインストール DELL編

この記事ではDELL PowerEdge R640にProxmox VE 8.2をインストールするまでの手順を紹介しています。
iDRACのリモートコンソール機能と仮想メディア機能を用いて実施しました。

目次

検証環境

使用したサーバー

筐体:DELL PowerEdge R640
CPU: Intel(R) Xeon(R) Gold 6154 CPU @ 3.00GHz  *2
Memory: 64GB 4DRX4 PC4-2666V LRDIMM DDR4 *12
SSD:1.92TB 12Gbps SAS 2.5inch SSD *4
RAIDコントローラー:PERC H740P Mini

インストール作業

リモートコンソールからのアクセスと仮想メディアのセット

ここでPROXMOXのインストールディスクを光学ドライブにセット。
今回はiDRACの仮想メディア機能を使用しインストールを試みます。 

インターネットブラウザで先ほどセットしたiDRACのIPアドレス(192.168.0.120)を入力しユーザ名とパスワードを入力します。

iDRACのデフォルトのユーザ名とパスワードは以下の通りです。(異なる場合もあるのでご注意お願いします)

  • ユーザー名:root
  • パスワード:calvin

iDRACにログインしたら、画面右側の[仮想コンソールの起動]をクリックし仮想コンソールを起動します。

仮想コンソールの画面が開き、System Setupが表示されます。
上部の[仮想メディア]を選択し、新たに開いた画面の[仮想メディアの接続]を選択します。

[仮想メディアの接続]を選択すると以下のような画面が表示されます。

「CD/DVDをマップ」の[ファイルを選択]をクリックし、ファイル選択の画面が開いたらPROXMOXのインストールメディアのファイルを選択してOKを選択します。
[デバイスのマップ]を忘れずにクリックしてから[閉じる]を選択します。
(今回は「proxmox-ve_8.2-1.iso」を使用します。)

その後System Setup 画面の右下の[Finish]をクリックし、「Are you sure you want to exit?」に[Yes]を選択します。

起動の画面に戻り、先程セットしたPROXMOXのインストールメディアが読み込まれるまで待機します。

仮想メディアからインストール開始

PROXMOXのインストール画面に切り替わったら、[Install Proxmox VE (Graphical)]を選択します。

黒い画面が表示されるのでインストーラ画面(白い画面)に切り替わるまで待機します。

エンドユーザライセンス契約についての記載を読み、右下の[I agree]を選択します。

【Proxmox Virtual Environment(PVE)画面】の下部

「Target Harddisk」でインストール先のHDDを選択します。
今回は事前に作成した仮想ディスクを選択し[Next]をクリックします。

【Location and Time Zone selection】画面

各項目で任意の情報を選択します。
ここでは以下の通りに入力します。※ご自身の環境に合わせて入力内容は変更してください。

Country:Japan
Time zone:Asia/Tokyo
Keyboard Layout:Japanese

各項目入力後に[Next]をクリックします。

【Administration Password and Email Address】画面

「Password」欄に設定したい任意のパスワードを入力、「Confirm」欄に確認の為もう一度同じパスワードを入力、「Email」欄に任意のメールアドレスを入力、各項目入力後に[Next]をクリックします。

【Management Network Configuration】画面

必要情報を以下の通りに入力します。
こちらの入力内容は環境によって異なるためご自身の環境に沿った内容を入力してください。

各項目入力後に[Next]をクリックします。

【Summary】画面

ここまでの設定の確認をします。内容が正しければ、下段の「Automatically reboot after successful installation」にチェックを入れ、[Install]をクリックします。

インストールが進行し、完了すると再起動します。

OS起動が起動し、ログインを求められる画面が表示されます。

この画面が表示されればインストールは完了です。
今回はGUIで設定するためログインはせずに次項へ進みます。

ブラウザから管理画面にアクセスする

インターネットブラウザでPROXMOXのGUIの管理画面に入ります。 

【Management Network Configuration】画面にて設定したIPアドレス宛てにアクセスします。
(デフォルトのURLは「https://IPアドレス:8006となります)

ログイン画面では、ログインIDはroot、パスワードは【Administration Password and Email Address】画面で設定したものを入力します。
レルムはそのまま、言語は日本語を選択します。(言語は任意のもので大丈夫です。)

ログインすると「有効なサブスクリプションがありません」のメッセージが表示されますが、[OK]を選択します。
サブスクリプション無しでも運用は可能ですが、商用利用の場合はサブスクリプションの購入を強く勧めます。

これでブラウザからのログインが成功です。

以上の手順でProxmox VE 8.2のDELL PowerEdge R640へのインストールが無事にできていることが確認できました。

最後に

サーバへのProxmoxのインストールは機器の用意や設定などの下準備が大変ですが、それらを終えてしまえば比較的容易にできます。
また、iDRACのリモートコンソールを使用せず直接インストールメディアを使用する場合は更に難易度は下がります。
是非お試しください。

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